井山名人が山下挑戦者に勝ち五分に 囲碁名人戦第2局 [文化]

第36期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局は15日、京都市左京区の国立京都国際会館で打ち継がれ、午後6時23分、井山裕太名人(22)が挑戦者の山下敬吾本因坊(33)に179手までで黒番中押し勝ちして、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。持ち時間各8時間のうち、残りは井山名人7分、山下挑戦者2分。第3局は21、22の両日、青森県弘前市で。

 序盤の競り合いから息をつく間もなく激しい攻防が続いた第2局。短い手数ながら熱のこもった力勝負を、名人が制した。

 中央黒57から始まった2日目は午後に入っても、盤面の左半分で難解なねじり合いが続いた。左辺で黒69から77と打った名人の一連の着手が巧妙。黒107から左下の白一団を厳しく攻めながら右下に勢力圏を築き、優勢に立った。挑戦者は白126から右下や右辺に侵入し、必死の追い上げを図ったが、名人が強気で押し切った。

 解説の山田規三生九段は「名人が最後まで緩まず、厳しい手を放って勝ちきった。挑戦者も序盤から戦う姿勢を貫き、見応えのある対局でした」と評した。(深松真司)

 井山名人の話 構想に無理があって苦しいと思っていた。2日目もずっと自信はなかった。最後の中央の攻防で優勢になったと思います。

 山下挑戦者の話 1日目はやれると思っていたのですが……。2日目の午前中に左辺で誤算があった。以降はだいぶ悪いと思っていました。


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